認知症の予防

認知症の予防

前2回の「認知症フォーラム」は規模が大きすぎて、「市民の皆様の声が講演者に届かず、皆さまの参加意識も薄いのではないか?」と感じていました。
それで平成22年2月24日には、佐倉市根郷角栄団地内の「ふれあい会館」を会場とし、すみれ会の皆さんを対象に、「小さいけれども参加者と講演する方の距離が近く、直接声が伺えるような教室」を開催しました。
テーマは社会問題になっている『認知症の予防』、そして『日頃の健康相談』『病気の予防』とし、医師や薬剤師を囲んで、小規模な議論の場をつくるといった形態をとりました。67名と規模は小さいながらも、参加している皆様の距離が非常に近くなり、皆さまが抱えている悩みを肌で感じることができました。

認知症の説明は認知症認定医で認知症に造詣の深い越部融先生にお願いしました。以下、越部先生のお話の抜粋です。

認知症の予防

認知症は、近年高齢者の増加とともに増えている病気の一つです。症状はほとんどの方が起こる記憶障害、判断力障害と、人によって起こる暴言・暴力、徘徊、妄想などがあります。このような症状が疑われる場合は早めに近隣の薬局、クリニックに行かれて相談をして下さい。またこのような症状の予防については、バランスの良い食事、適度な運動、そして頭を使うことです。認知症が疑われる症状が起きた場合、周りのご家族の方はその症状について考え、認知症を受け入れて下さい。受け入れることにより冷静な判断が出来るようになると思います。『認知症は受け入れること』そして『日頃の健康相談』が大切です。

認知症の予防

講演の後は、医師、薬剤師、看護師、志津南部、志津北部、南部包括の皆様と協力し、認知症の初期症状と薬局での相談の様子を寸劇でお見せしました。
日頃の現場をご存知の佐倉市南部、志津南部、志津北部包括支援センターの皆様が熱演してくださったおかげで、笑いを交え、認知症の症状を理解しやすくお見せできたと思います。

認知症の予防

アンケートでは「健康や病気に対して不安を感じていらっしゃるか」「ご相談のお相手」「どんな病気の教室を希望されるか」「薬局でご相談なさるなら、何曜日の何時でどのくらいの時間が必要か」などを伺いました。ご参加67名様のうち65%以上の方が健康や病気に対して不安を感じていて『相談する場所』を求めていることが解りました。
この声が、現在の表町薬局運営の原動力や目指す方向にも役立っています。

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