肝臓疾患

肝臓病の中でも脂肪肝は生活習慣を改善することで治る比較的軽い病気ですが、生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けていると、さらに肝機能が低下して、脂肪肝から肝炎、肝硬変、ついには肝臓がんを引き起こす可能性があるといわれています。
早期に生活習慣を改善することが大切です。

脂肪肝

食事で摂った脂肪は、小腸で脂肪酸に分解され、肝臓に送られます。しかし、糖分や脂質を摂りすぎて、肝臓に送られる脂肪酸が増えると、脂肪酸から作られる中性脂肪が肝臓にたまります。また、アルコールの飲みすぎでも肝臓に中性脂肪がたまります。
つまり、脂肪肝とは、食べ過ぎや飲みすぎによって肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった肝臓の肥満症とも言える状態です。
肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった脂肪肝は、動脈硬化を始めとするさまざまな生活習慣病を引き起こす恐れがあります。

肝炎

肝炎の3大原因はウィルス、アルコール、肥満です。
日本ではウイルス性による肝炎が80%を占め、特にA、B、C型が多いですが、アルコールの飲みすぎや肥満などの生活習慣も肝炎の原因となります。
アルコールを飲みすぎて、肝機能検査に異常があるといわれても、最初のうちは肝臓は病気になっていません。しかし、そのまま飲み続けていると、脂肪肝になり、さらには「アルコール性肝炎」を引き起こします。
アルコール性肝炎は長い間脂肪肝の状態が続くと起こるとされています。アルコール性肝炎になると、肝細胞が破壊されて炎症が起こるため、全身の倦怠感や黄疸、発熱、吐き気などの症状が現れます。しかし、アルコール性肝炎の初期であれば、禁酒することで肝臓機能の改善の見込みがあるため、この段階で改善しましょう。
また、NASHというアルコールなしで発症する非アルコール性脂肪性肝炎もあります。

肝硬変

慢性肝炎の状態が長く続くと、肝臓が小さく硬くなる肝硬変になります。
肝硬変は、肝臓が小さく硬くなるだけでなく、正常に働くことのできる細胞の数が減り、肝臓の機能が失われていきます。そして、肝臓がんを発症しやすい状態になります。
初期のうちはほとんど自覚症状はありませんが、沈黙の臓器といわれる肝臓も肝硬変が進行するにつれて「尿の色が濃い」「むくみ」「腹水」といった特徴的な症状があらわれてきます。

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