糖尿病・認知症とインスリンの関係

糖尿病

血液中の糖分(ブドウ糖/グルコース)、つまり血糖の過剰な状態(高血糖)が慢性的になりやすい体質を糖尿病といい、日本人の約5%がこの体質を持っています。
症状が出にくい為に、発見が遅れたり、高血糖を指摘されても放置している人が少なくないですが、長期間、高血糖が続くと、失明や心筋梗塞、アルツハイマー病などの認知症など、重大な合併症を引き起こします。

糖尿病の原因と発病

遺伝的傾向を持った人に、肥満、過食、大酒、運動不足等が加わって発病することが多いですが、遺伝的傾向や背景もはっきりせず、突然発病する事もあります。いずれも食べ物には充分に気をつける必要があります。
糖尿病は、膵臓でつくられるインスリンというホルモンの働きが不足して起こります。
食事によって血糖値が上がると、インスリンの働きにより、細胞は血液中からブドウ糖を取り込んで脳や筋肉、臓器のエネルギーとして利用します。残りをグリコーゲンとして肝臓に蓄えたり、さらにはタンパク質の合成や細胞の増殖を促し、余った分が脂肪になります。
このようにインスリンは、肝臓や筋肉・脂肪組織などの身体組織の糖、タンパク質、脂肪代謝の調節に重要な働きをしているのです。

そのインスリンが不足すると、特に筋肉や脂肪組織の細胞へのブドウ糖(グルコース)の取り込みを低下させ、肝臓から血中へのグルコースの放出を促進して高血糖をもたらすのです。

アルツハイマー病と食生活の関係

アルツハイマー病の原因である脳内のゴミ(アミロイドβ)は、インスリン分解酵素により外へ排出される事がわかってきました。
食事予防とは逆の方法、つまり、お米やパン(ブドウ糖)を先にまたは過剰にとる事が習慣的になり、高血糖状態が長く続くと、膵臓からインスリンが大量に出るため、血液中にインスリンが停滞し慢性的になります。
慢性的にインスリンが多過ぎる状態になるような食生活をしていると、インスリン分解酵素はインスリンの分解の為に消費されてしまいます。そうなると、アルツハイマー病の原因物質と言われるアミロイドβの分解が手薄になってくるのです。
慢性的にインスリンが過剰な人とは、2型糖尿病の人と、糖尿病予備軍の人で、このような人は特に気をつけないと、アルツハイマー病の原因物質と思われるアミロイドβが脳内にたまりやすいのです。つまり、アルツハイマー病にかかりやすいのです。
食事を摂るときには、まず野菜、味噌汁を先にとることを意識するだけで、糖尿病・アルツハイマー病を予防する事ができるのです。

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